COLUMN コラム
住宅ローンは負債か、資産か?ファイナンシャル視点から徹底解説
住宅を購入する際、多くの人が利用する「住宅ローン」。
数千万円という大きな金額を借り入れるため、「人生最大の負債」と感じる方も少なくありません。
しかし一方で、住宅は将来にわたって住まいや資産として残るものでもあります。
では、住宅ローンは本当に「負債」なのでしょうか? それとも「資産」と考えられるのでしょうか。
今回はファイナンシャルの視点から徹底解説します。
住宅ローンは「負債」であるという見方
まず事実として、住宅ローンは金融機関からの借入金です。
借りた瞬間から数十年にわたり返済義務が発生し、利息も支払わなければなりません。
返済が滞れば信用に傷がつき、最悪の場合はマイホームを失うリスクもあります。
また、金利上昇局面では支払総額が膨らみ、家計を圧迫する可能性もあるため、負債としての側面は避けて通れません。
「資産」としての住宅ローンの側面
しかし、住宅ローンを通じて得る「住まい」は資産価値を持ちます。特に立地が良く、将来的に需要が見込まれる地域の物件であれば、売却時に残債を上回る金額で売れる可能性があります。
また、賃貸と比較した場合、同じ支出をしていても住宅ローンは返済が進むにつれて資産が自分のものになっていくのに対し、賃貸は永遠に家賃を支払い続けるだけです。
この観点では、住宅ローンは「資産形成の手段」とも言えるのです。
ファイナンシャルプランニングで重要な考え方
住宅ローンが「負債」か「資産」かは一概に決められるものではなく、家計全体のバランスに左右されます。
返済負担率(年収に対する返済額の割合)が高すぎれば、将来の教育資金や老後資金が圧迫され、ローンは大きな負担=負債になります。
逆に、無理のない返済計画を立て、将来の資産形成やライフプランに沿った借入であれば、ローンは人生を豊かにするための資産的投資になります。
特に、住宅ローン控除や低金利環境を活用することで「負債のコスト」を抑え、「資産価値のある住宅」を手にすることが可能です。
まとめ
住宅ローンは「負債」としてのリスクと、「資産形成」の手段という二面性を併せ持っています。大切なのは、「どのような物件を選び」「どのような返済計画を立てるか」です。
ファイナンシャルプランの観点から、無理のない返済と資産価値のある住まい選びを行うことで、住宅ローンは単なる借金ではなく、未来の自分や家族を支える資産に変えることができるのです。