COLUMN コラム
防犯カメラはどこに設置すべき?住宅建築のプロが教える“死角対策”の考え方
家族の安心を守るために、いまや多くのご家庭で取り入れられている防犯カメラ。
しかし、「とりあえず玄関につけておけば大丈夫」と思っていませんか?
実は、空き巣や不審者が狙うのは“人の目が届かない死角”なんです。
今回は、私たち建築のプロが考える「防犯カメラ設置のポイント」と「死角をなくす家づくり」についてお伝えします。
1. 狙われやすい“死角”とは?
外から見て目立たない場所ほど、防犯上は要注意。
特に以下のようなポイントは、犯罪者が好む“侵入しやすい”場所です。
・勝手口や裏口付近
→人通りが少なく、作業やゴミ出しの動線で油断しがち。
・駐車スペースやカーポートの奥
→車で遮られ、外から見えにくい。
・家の側面通路や庭の裏手
→植栽や塀で囲まれ、視線が届きにくい。
・2階ベランダやバルコニー
→足場代わりになる場所が近くにあると、侵入リスクが高まります。
2. 防犯カメラの設置ポイント
死角をカバーするためには、**「どの方向から見えるか」**を意識して設置することが大切です。
・玄関+勝手口の両方をカバー
正面だけでなく、裏手にも1台設置することで出入り口を完全に監視できます。
・駐車スペースからの視線を確保
車上荒らし対策にも有効です。夜間はライト付きカメラもおすすめ。
・外構とのバランスを考える
カメラを「威圧感なく」設置することで、見た目も美しく、抑止効果も保てます。
・家の形状に合わせた角度設計
設計士と連携することで、建物の陰に死角が生まれにくい配置が可能になります。
3. 設計段階からの防犯計画が理想
防犯カメラは“後づけ”でも効果はありますが、
本当に安心できる住まいをつくるなら、設計段階から防犯計画を考えることが重要です。
・外構とカメラの位置を一体でデザインする
・照明と連動させて夜間の視認性を高める
・侵入されにくい動線を意識した間取りにする
これらをトータルで設計することで、
「見た目が美しく」「犯罪者に狙われにくい」家が完成します。
4. まとめ
防犯カメラは、ただ“撮るため”のものではなく、
「見られている」という安心感をデザインする道具です。
家族が安心して暮らすために、
ぜひ設計士と一緒に“死角のない家づくり”を考えてみてください。
